2020-01-01から1年間の記事一覧
魔法みたいなものなのだと思う。 放出、放出したいなア! モゾモゾ! このモゾモゾ! 最初の男、《放出男》は、そう叫んだと言われている。 * 僕が知る限り、”ふり”の流行はそのころから始まった。 人々は、多種多様な”ふり”を、様々な仕方でした。 記号的…
1 悲しみをもって 深く不明瞭な翡翠の風を町中がまとい着飾るその日、その刻、それは腹の底にまで届く爆音を皮切りにして突如始まる。 吉能はまだ気がついていない。じっと眠っているためでもあるし、豊かに広がる早朝の喚起的な夢の内で漂っているためでも…
とくにおもしろいこともなかったのだけれど、ちょっと本棚が目の前にあってその時のことを少しだけ思い返していたらどうしようもなくなってしまったので、書けることだけ書く。 大学4年への進級が確定したとき、けっこう身体というか身体についてくる何もか…
大学を辞めることになり、大学と実家のちょうど中間あたりの町の古い木造アパートに部屋を借りた。そこはぱっとしない町だった。見慣れない私鉄が二線、町の周縁にそっと進入してはすぐさま交差し、そっと抜けていく。駅前には、何十年も以前の変に欲ばった…
CARNIVAL OP 1 ゲームのオープニングのよく観返しちゃうものたち。 ・装甲悪鬼村正 装甲悪鬼村正 OP 『 MURAMASA 』 Ver.A 装甲悪鬼村正 OP 『 MURAMASA 』 Ver.B 下のVer.Bはストーリーの根幹にかかわってくるので、絶対にプレイ中にみるか、プレイした人た…
9ヵ月経ちました。遍歴でも書く。・ピアニッシモ・アリア・メンソール(1mg/0.1mg)何故たばこを吸おうと思い立ったのか、何も憶えていない。おそらく9ヵ月前のその当時書いていた小説がぐちゃぐちゃになっていて、何かしなくちゃな、とご自慢の逃避を決行…
引越しをした。荷解きだとか、家電の搬入だとか、役所への手続きだとか、すべて初めてのことなのに、それを自分がしているという感じがあまりなく、気づけばこうして、バルコニーに干された無印良品の長袖シャツとか電気温水器のなかでポタ、ポタとどこかへ…
最近の本です。ちゃんとやっていく2020。 『動物からの倫理学入門』伊勢田哲治 動物からの倫理学入門 作者:伊勢田 哲治 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会 発売日: 2008/11/20 メディア: 単行本 昨年序章だけちら見してそのまま数キログラムの可燃物のした…
この前の年の瀬のある夜のことだけれど、初めてちゃんと「忘年会」という名のついたお酒の会に顔を出してみた。……いや、初めてでもないのかもしれない。そういう、どこで何をした、という類いの記憶が幼少のころからぼんやりとしていて、ああまたボンヤリだ…