2018-10-10から1日間の記事一覧
逸る気持ちではないけれどそういった類いの何かに後押しされてひたすら歩きつづけていたので、夜になったらどうしようとか、食物はどうしようとか、そういった忘れてはいけないことを忘れてしまっていた。気づけばもう夜に浸かっていて、しつこい空腹に襲わ…
「それ」は象牙のような形をしたかと思うと、次の瞬間には百合の花を象っていた。僕はその時驚くべきことに、象牙のことを考え、百合の花の印象を意識していたのだった。すでに日は落ちて、月明かりがきらきらと水面を揺らしていた。なかなか神秘的で魅力的…