2018-04-07から1日間の記事一覧

第十三話(終) さようなら、きくらげ

僕は歩いていた。そして、歩いている、と思った。地面の反撥が靴底につたわってきて、それだけで何だか気持ちが良かった。結局はそれだけで十分なのだ。 オランウータンはあれから無事にしているだろうか、勢いよく町並みに繰り出してしまってなかなか危険な…